くるみ製本@キンコーズ【2021年春現在】

報告書、卒業論文、修士論文、博士論文などを製本にする人もいると思う。 先日、自分で印刷した原稿をキンコーズに持ち込み、くるみ製本をしてもらったので、そのときにかかった時間や値段を備忘録として記しておく。 ・時間:5冊の製本に2時間弱 (この日は…

〈あとがき〉が妙にカッコイイ学術書4冊【2019.3.31追記】

学術書の〈あとがき〉は個人史である*1。ここに来るまで書き手は学術的ルール一般に則り、禁欲的に一冊の書物を記述してきた。しかし、〈あとがき〉にルールは存在しない。誰も〈あとがき〉の書き方は指導されない。慣習的に似通った内容にはなるが、それで…

世界/社会に触れるノンフィクション vol.1

「建国大学」。この名を知っている人はどれくらいいるのだろうか。三浦英之『五色の虹ーー満州建国大学 卒業生たちの戦後』によると、そこは「日中戦争当時、日本が満州国に設立した最高学府」であり、「日本政府がその傀儡国家における将来の国家運営を担わ…

濃密な学びが得られる社会学の本 vol. 1

仁平典宏『「ボランティア」の誕生と終焉』は生み出された瞬間に〈古典〉となった本である*1。用語の選定も含めてゴリゴリの学術的文献であり、その選定には著者の選好も垣間見える。たしかにそれは学術的系譜に連なりつつも、どこか新しさを感じさせるもの…

中動態とは何かをめぐる旅

國分功一郎『中動態の世界』は「中動態とは何か」をめぐる思考プロセスにこそ本質があり、そこが抜群に面白い*1。これが『中動態の世界』を読んだ感想のすべてである。 一読しただけなので議論のすべてを咀嚼したとはとてもじゃないが言い切れない。しかし、…

本を書くこと、学者になること

細谷雄一さんの記事が出ていた。 青春とは、希望と不安が結びつくことで生まれてくる。そのどちらが欠けていても、美しい青春とはならない。 上の文章からはじまるエッセイは僕の心にグッとくるものがあった。その他にも、美しい文章が散りばめられていた。 …

ラポールとは何か

調査対象者との「信頼関係(ラポール)」が重要である。 社会には「表面的な付き合い」や「タテマエ」が存在するが、社会学の調査系の本にも「うわべ」にしか思えない表現はいくつも存在する。そのうちの一つが「ラポール」という言葉である。調査者と調査対…

安くて貼りやすい、おすすめのiPhone7・液晶保護フィルム

iPhoneの【液晶保護フィルム】を貼るのに苦労した経験はないだろうか。だが、もうそんな心配はいらない。なぜなら以下のフィルムを使えば、絶対にズレないからだ。貼るのが、面倒で嫌だなという人でも楽に貼れるだろう。 ヨドバシカメラで¥1,080(税込)でし…

〈あとがき〉が妙にカッコイイ学術書3冊

学術書の〈あとがき〉は個人史である*1。ここに来るまで書き手は学術的ルール一般に則り、禁欲的に一冊の書物を記述してきた。しかし、〈あとがき〉にルールは存在しない。誰も〈あとがき〉の書き方は指導されない。慣習的に似通った内容にはなるが、それで…

ワイン初心者が1ヶ月で中級までレベルアップする方法

ここ1年、定期的にワインを飲んできてわかったことが2つある。1つ目は、初心者から中級になるのは難しくないということ。2つ目は中級からそれ以上にいくのは経験もお金も、そして時間もかかるということ。なので、まずは中級ぐらいまではサクッと一直線でい…

濃密な学びが得られる社会学入門書3冊

1. 『14歳からの社会学』 宮台真司 いまではもう希少価値になった〈変人〉〈奇人〉タイプの学者、宮台真司の著作。縦横無尽にあらゆる領域を語る、その構えこそ社会理論家が夢見る姿そのものであり、ある種の社会学が目指してきた幻影である。 宮台の著作が…

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