SOCIOLOGY

濃密な学びが得られる社会学の本 vol. 1

仁平典宏『「ボランティア」の誕生と終焉』は生み出された瞬間に〈古典〉となった本である*1。用語の選定も含めてゴリゴリの学術的文献であり、その選定には著者の選好も垣間見える。たしかにそれは学術的系譜に連なりつつも、どこか新しさを感じさせるもの…

ラポールとは何か

調査対象者との「信頼関係(ラポール)」が重要である。 社会には「表面的な付き合い」や「タテマエ」が存在するが、社会学の調査系の本にも「うわべ」にしか思えない表現はいくつも存在する。そのうちの一つが「ラポール」という言葉である。調査者と調査対…

濃密な学びが得られる社会学入門書3冊

1. 『14歳からの社会学』 宮台真司 いまではもう希少価値になった〈変人〉〈奇人〉タイプの学者、宮台真司の著作。縦横無尽にあらゆる領域を語る、その構えこそ社会理論家が夢見る姿そのものであり、ある種の社会学が目指してきた幻影である。 宮台の著作が…

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